シンギ株式会社 代表取締役
野口 亮司 さん
シンギ株式会社は吉祥寺で創業して17年目を迎えようとしているウェブ制作会社です。代表取締役の野口亮司さんは、武蔵野商工会議所商業部会でもご活躍中です。
シンギ株式会社とはどんな会社でしょうか？
弊社はウェブマーケティングに強みを持ったウェブ制作会社です。認知から販売、そして再販までの業務の流れの中で、クライアント様の実行可能な業務範囲を踏まえた上で、どのようなサポートをさせていていただくと効果の最大化を測れるかを検討し、持続可能な業務フローの提案をさせていただいています。
なぜマーケティングに軸足をおくことにしたんですか？
創業当初から、自分達は知ってもらえさえすれば評価は得られるという自負を持ってやってきましたが、いい仕事さえすれば勝手に世の中に知れ渡ると考え、“知ってもらう”という努力はしていませんでした。それでも創業以来安定して売上は伸び続け、スタッフも増えました。ウェブ制作は属人的なサービスなので、手を動かした成果物に対して対価を得るものです。多くのご相談をいただいて制作物に対して効率を求めるようになり、私自身は現場を離れ、案件の進行をスタッフに任せるようになった時に、会社を経営するということは、労働で対価を得るのではなく、対価を得られる価値を創出する“仕組みを作る”ことだと気がつきました。私たちは社内にウェブ専門の担当者がいらっしゃらない企業様のパートナー企業として、マーケティングに力を入れ、同様の思いのクライアント様とともに“仕組みを作る”体験をするために日々努力をしております。
創業者もマーケターになれますか？
マーケターに適している人は、「自社の製品が好き」で「自社の製品を本気で売りたいと思ってる」人です。例えばライザップ社では、トレーナーに栄養学とコミュニケーション能力を求めるのですが、栄養学を知っている人にコミュニケーションを教えるよりも、もともとコミュニケーション能力に長けている人に栄養学を教えることに力を入れているそうです。同様に、マーケティングができる人に自社の商品を好きになってもらうよりも、自社の商品が好きで必死に売上をあげたいと思っている人、つまり創業者自身がマーケティングを実践した方が効果が出るんです。
野口さんがこれからやりたいことは何ですか？
武蔵野市はムーバスやコミュニティーセンターなど、ローカルで始めたことが全国で展開されるビジネスを産み出しています。武蔵野市はそういったチャレンジ精神を持っている人や新しい価値観を受け入れる文化がある街だと思います。武蔵野市で事業をやっている方が“事業拡大”を目指す時のお手伝いをしていければと思っています。
（取材：いなだゆかり）
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