株式会社moegi
片寄 里菜(かたよせ りな)さん
made in Japanのドローン開発 スマートデバイスのアプリの開発 “https://moegi.jp/
ドローンに特化してプログラミングやアプリ開発も
ドローンに特化した事業を行っております。まず、プログラミングを学習しながら製作できるドローンキットを開発、小中学生でも扱えるレベル感に設定し2019年に発売予定です。
made in Japanのドローン開発を軸に、現状ではドローンの頭脳部分であるフライトコントローラの開発を同時進行で進めています。
また、ドローンに搭載し位置情報などを記録できるスマートフォンアプリ開発も進めております。ドローンでの空撮依頼も承っております。
ドローンの技術発表でも経験を積み、幅広い分野に挑戦
大学時代から航空関係の会社を立ち上げたいと考えていました。
準備にあたり、直近に起業した方の話を聞いたりスタートアップコミュニティに参加したりしました。そこで、横のつながりや経営者のつながりを多く持ち、様々なノウハウを聞いて、資本も貯めて起業しました。
その他、自身のスキルを向上させるため、大学院(航空宇宙工学専攻)修了後はWEB関係の会社で会社員経験を積み、個人事業主を経て会社を起業しました。
会社以外では、プログラミング言語Python(パイソン)のコミュニティに参加し、2017年、2018年にPyConJP(Python Conference)にてドローンの技術発表経験を積み、幅広い分野に挑戦してきました。
自分自身の知識とアイデア、行動力を最大限に活かすために
空をもっと自由に駆け抜けていきたい。そして興味があるから起業しました。
一番は空の事業で人に役に立ちたいと思ったからです。無人航空機としての分野ですが、被災地等で車も飛行機も行けない場所に救援物資をすぐに届けられる「存在」を作りたかったからです。
現在、無人航空機の開発の日本メーカーは少なく、海外メーカーに押されて世界シェアでは全く太刀打ちできていません。そこで私は日本の無人航空機事業に活力と勢いをつけて発展させたい、空への想いを持つ人を集い、日本発進の会社を進めたいと考えました。
そこで、現在の無人航空機会社に入社するのではなく、自分自身の知識とアイデア、行動力を最大限に活かして動くには起業しかないと考え、そのために起業しました。
Pythonとドローンを組み合わせたドローンキット
現在はドローンの頭脳部分(フライトコントローラ)を中心に開発を進めているところです。Windows OSが入っているパソコンのように、必要部材を組んだドローン機体にも搭載し飛行を容易にします。
その中で、小中学生でも簡単にできるプログラミング言語Pythonとドローンを組み合わせたドローンキットを発売している企業はありません。プログラミングを勉強する書籍などは多いですが、ハードウェアを組み合わせた勉強キットは少ないのです。
弊社のドローンキットによって、導入のハードルを比較的低くし、多くの人がハードウェアとソフトウェアを気軽にかつ安全に使ってプログラムを勉強できる環境を提供します。
私は航空宇宙工学の修士資格を持ち、日本航空宇宙学会に所属、大学院時代はヘリコプターの研究を行っていました。その後もVTOL機(垂直離着陸機)の研究などに興味を持ち続け、現在はドローンに焦点を向け、研究開発を行っています。
空撮分野では、国土交通省の飛行許可・承認があり、基本的に日本国内どこでも飛行が可能です。街の鳥瞰図や離島、海上の撮影を得意とします。
みんなが楽しく技術向上しながら会社を大きくしたい
ドローン開発に興味を持った方や法人の方からよくお声をかけていただくことがあります。武蔵野商工会議所にも所属したことにより、多くの方との連携ができました。また、勢いが個人とは異なり、進むスピードがだんだん速くなってきて楽しいです。
悪かったことと言えば、日本の会社設立制度ですね。もう少し簡単に資金もかけずに本業に取り組めるような仕組みにしてほしいです。また、法人化しても多くの手続きが待っていて、本来の仕事に行きつくのにとても労力がかかります。
しかし、会社を作ることによって従業員を集めやすくなりました。お金のことは苦労しますが、経営者である私がもっと考えて、みんなが楽しく技術向上しながら会社が大きくなればよいなといつも思っています。
起業を志す方へのアドバイス
起業したいと思ったら、その時の想いが大事です。様々なハードルはありますが、まずは身近な人に「起業する」を発言しましょう。
会社員でいることと経営者は全くの別物です。楽しいこともつらいこともたくさんです。自由に活動できるあなたもいます。悩むあなたもいます。覚悟を持って起業すると強い経営者になれると思います。
あなたの起業したい志があれば、やっていけます。あなたの夢がかないますように。
アドバイザーからの一言i-office吉祥寺の会員になって間もないですが、武蔵野商工会議所の入会を誘ったところ、自分の仕事とICT研究会での活動がマッチしたようで、うまく活用している例だと思います。 株式会社マネジメントブレーン代表 静間 俊和 |