ユニバーサル・リアルティ株式会社
玉岡 一央(たまおか かずふみ)さん
どのような事業をされているのですか?
不動産業の中で、吉祥寺を中心とした、武蔵野市・三鷹市・杉並区において、店舗・事務所・テナントの「賃貸仲介」を中心に営業しています。また、不動産オーナーの相続対策として人気の高い、沖縄軍用地の「売買仲介」を行っています。
いつから起業を意識されましたか? どのような準備をしましたか?
父親が吉祥寺の「ハモニカ横丁」で、飲食店を経営しており、幼少期から起業というものが身近にありました。私は飲食業が向いておらず、学生時代から服飾の勉強をして、アパレル業界で働いていました。年齢とともに、衣・食・住の「住」である不動産業への興味が沸き、転職をしました。不動産業界歴10年を超えたあたりから、起業を意識するようになります。そこから、ビジネス書を年間100冊程度読み漁り、研修やセミナーへも参加して、再現性のあるビジネススキルを育みました。45歳に起業をしようと決意してからは、具体的に売上や利益などの会計の仕組みについて学びました。
起業のきっかけはなんですか?なぜ起業したのですか?
子供の成長に伴い、会社員として土日いずれも休めない就労環境に、疑問を感じるようになりました。私が小学生時代、父親の飲食店を手伝いながら、過ごした夏休みの体験を子供へもという想いと、前述の起業を意識し出したタイミングが重なり、具体化しました。会社員として、約5000名の組織の中で、リーダー層として活躍していましたが、勉強を重ねるうちに、自分の経験やアイデアを、より多くの顧客やステークホルダーに提供したいという志しが高まりました。現在、不動産業界も大きな変革期を迎えており、新しい時代の不動産業を創る!という強い想いで、起業をしました。
あなたの事業の強み、アピールポイントは何でしょうか?
私たちは「ときめく場所や時間のお手伝いをし、人・社会・自然へ、継続的に貢献すること」をミッションステートメントとして掲げています。これまでの不動産業界の透明性低い、閉鎖的な環境を、新しい価値観を持って、顧客に寄り添う街のハブとしての不動産企業となる仕組みを創りながら、前向きに成長することが私たちの強みです。
具体的には、
①服から服を作る(服のリサイクル回収拠点)、
②シェアサイクル事業拠点、
③主婦や社会的弱者の地域就労支援
などを、異業種や地域行政などと協力して、実施してまいります。不動産事業では、沖縄不動産・ハワイ不動産という、世界有数のリゾート地において、現地の各提携会社を通じて、物件のご紹介が可能です。
起業して感じることは?
良かったことは、自分の将来を、自身で描くことができることです。そして、一人で出来ることは、すぐに限界が来ますので、アンテナを張り優秀な企業や商品やコンテンツと協業をしたり、いわゆるアライアンスを強めること(会社員では出来なかったり時間が掛かったりしますが)に、即動けるフットワークが良い所です。悪かったことは、無理をして身体を壊した場合、ダイレクトに営業へ直結するリスクです。代わりがいないという立場になりますので、会社員の時とは比べられない程、身体の健康とメンタルヘルスの両方に、時間を注ぐ必要があります。雇用を生みだし、副社長のようなメンバーを雇入れられれば良いですが、その信頼できるマッチングを得られるまで、自己管理の高い能力を求められます。
起業を志す方へのアドバイス
1期目の私がお伝えできることは、事前準備です。事業計画書策定の際、顧客設定・その顧客の獲得方法・獲得の根拠となる資料統計の分析・将来の時代変化に対するニーズの継続性を元に、顧客単価・回転率・原価・利益率など、事業全体をデザインしておくことが有効だと思います。また、副業などを通して、起業前にテストして、PDCAを経験しておく事も望ましいと思います。
アドバイザーからの一言普段から、キッチリしている玉岡さん。その姿勢が、起業の準備段階についても表れています。着々と準備を進めてきた様子がわかりますね。アパレル業界から不動産業界へ転身し約20年。起業間もないながらもSDGs等、社会貢献活動にも積極的に取り組まれ、「新しい時代の不動産業を創る!」という熱い想いに本気度を感じます。焼き鳥店を経営されていたお父様から学んだことや、お仕事を通してご自身が経験したことをもとに、書籍の出版もされています! 株式会社マネジメントブレーン代表取締役 社長 姫野 裕基 |