眉毛 まつ毛サロンembr.
松本 理沙(まつもと りさ)さん
https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000642347/?vos=cpahpbprosmaf131118005/
どのような事業をされているのですか?
眉毛とまつ毛の美容サロンを経営しています。まつ毛はまつ毛エクステやまつ毛パーマの施術と、最近流行し始めた眉毛をブラジリアンW A Xを使用し、形をデザインする施術をおこなっております。
特にメインで行っているのは眉毛のデザインのメニューで、メイクアップアーティストの知識を活かし、お顔全体のバランスから見る骨格診断で、お客様一人ひとりに似合う扱いやすい眉毛を提案します。毎日のメイクが楽になる土台作りと誰でも真似できるメイクレクチャーがお客様から喜ばれています。
いつから起業を意識されましたか? どのような準備をしましたか?
高校2年生、17歳の頃に始めた美容師アシスタント時代にお世話になった当時のオーナーに憧れ、いつか自分のお店を持ちたいと考えておりました。当時のオーナーは社会経験の全くない超未熟な私を厳しく的確に指導してくださり、今でも私の根っこの部分は当時のオーナーに教えて頂いたものでできています。3年半ほど働きましたが、体調を崩してしまい退社して2年ほど美容から離れていましたが、やっぱり美容を通じてお客様と接する仕事以外にワクワクする仕事はないと思い美容の世界に戻りました。
実際にお店を持つまでの準備としては最初はインスタグラムを始めたり、アイ業界のコミュニティにある練習会に参加して1人でも多くのお客様に喜んで頂けるようにスキルアップに励んでいました。
いろいろなコミュニティに参加するうちに関東のアイ業界でできた仲間達と新たな練習会コミュニティを作って切磋琢磨をしたり、商工会議所で出会った異業種の方々と吉祥寺を中心とした新たなチャレンジをしていくコミュニティを作ったりと、人の輪が広くなっていったのは事業を立ち上げる私にとって大きな助けとなり、刺激になりました。
起業のきっかけはなんですか?なぜ起業したのですか?
コロナ禍が始まったばかりの頃、眉毛のスタイリングへの需要が出てきました。その頃美容師アシスタントとして産後職場復帰をしたばかりの私に前社オーナーが「りさ、眉毛やる?」の一言が始まりでした。その頃はまだ、今自分が眉毛サロンをオープンするとは思ってもいませんでした。
体調を崩し、美容師への夢を諦めた時も、武器になる技術がないまま出産をした時も自分がお店を持つ夢から遠ざかっていくことが悔しく思っていましたが、眉毛サロンに移籍し働いていくうちに段々と自分のお店を持つ夢がまた考えられるようになっていきました。17歳の美容師アシスタントの頃から、これまでずっと技術で人を喜ばせる以上にお客様一人一人とコミュニケーションをとって関係性を深め、よりお客様に満足して頂けるような接客が私にとって仕事をしていく中で一番のやりがいでした。自分のお店を持てばより良い空間、技術やメニュー、サービスが提供できると思い前社眉毛サロンを3年半勤め独立しました。
あなたの事業の強み、アピールポイントは何でしょうか?
私の最大の強みはお客様と徹底的に向かい合うカウンセリングと接客です。もちろん技術の向上も常にしており、メイクアップアーティストの認定資格を取得したり、全国で18%の合格率の「まつ毛の達人」というアイ業界専門サイトでも、眉毛部門で合格し、掲載されております。
ですが、技術が上手なサロンや施術者は吉祥寺に限らず全国で沢山いらっしゃいます。眉毛やまつ毛のサロンには、月に1度のペースでご来店されるお客様がほとんどです。
そのお客様たちが求めている事は、高い技術力はもちろんですが、それ以上に毎月通っても毎月ワクワクできるご提案や、いつ任せても安心できる信頼感、私だからこそ話したいと思えるお客様の心地よい距離感が大切だと思っております。
会話もいきなり根掘り葉掘り聞き出したりするのではなく、少しづつ会話をしていき、お客様のライフスタイルや好みなどを引き出すことで、毎朝のメイクが少しでも楽になれるような眉や目元のご提案ができます。
関東アイ業界練習会や吉祥寺異業種交流会(K W B C)の運営も同時に始めて新たな発見や刺激も、お客様一人ひとりをさらに綺麗にできるお手伝いに役立てていると思えますし、業界や地域の発展に少しでも役に立てていけたらと思っております。
起業して感じることは?
起業をして悪かったことというか、大変だった事は、当たり前のことですが何から何まで1人でこなさなければならないことです。
今まではスタッフ全員でお店を運営していたので細かいところまで行き届いていたものが、なかなか手や気持ちが回らず、そこまでできない自分にもモヤモヤしていました。プレイヤーだけの頃には気にしていなかった経理や集客など、事業を運営していくにあたってすごく大事な事なのに、いきなり一から始めなくてはいけない不安もありました。
ですが、起業前から力を入れていた、積極的に周りの方々と直接繋がったことで、お互いに情報交換をしあったり悩みを相談できる仲間をみつけられたこと、1人サロンなのに1人じゃないと思えることは、事業に関してだけではなく、人生においても良かったことだと思います。
また、一人一人のお客様に対しても今まで以上にいい意味で自由に接客ができるようになったことで、パーソナルな提案と寄り添いができていると感じています。
起業を志す方へのアドバイス
一から始める事って私にとって物凄く大変な事でした。頭も悪く要領も良くないのでお店を持ちたいと思った時から10年も経っていました。それでもずっと心の底で夢を持ち続けた事が良かったのだと思います。
10年経ってしまったけれど今こうしてお店に沢山のお客様が来てくださっているのは、起業が目前になる前からずっとずっと一人一人のお客様を全員大切にし続けたことだと思います。
今すぐ、起業する夢を叶えられなくても、積み重ねていく事の大事さを感じています。それが周りの人にも認められて仲間もできてみんなと頑張れる環境は恵まれていますが、それは自分の努力の積み重ねの結果、掴み取った環境だとも思います。
17歳の頃、当時のオーナーには「大変だから、大きく変わるんだ」と教えられました。それでもどうしても辛かった時は現在の師匠には「何事も通過点」と教えられました。
大変なのはしょうがないです(笑)。 一緒に頑張りましょう!
アドバイザーからの一言フレンドリーな雰囲気を持つ松本さんの周りには、いつも人が集まっています。コミュニケーションと人間関係を大切にする姿勢が、最大の強みとしてカウンセリングと接客に発揮されています。その活力により、業界の練習会や商工会議所などでも、すぐに友達の輪を広げていったことでしょう。「一人サロンなのに一人じゃないと思える」という言葉からもそれが分かります。確かに、独立や起業は「大変」なことです。今、松本さんは「大きく変わる」真っ最中ということですね。 株式会社マネジメントブレーン代表取締役 社長 姫野 裕基 |