美容室hair nine
荻野 元気(おぎの もとき)さん
どのような事業をされているのですか?
ごく一般的な美容室のメニューを行ってます。
ですが40代50代60代の方が前のお店でよくヒヤリングさせて頂いてた「その世代の美容室ってないよね?」から専門的に悩みを解決出来る美容室を目指してます。吉祥寺は人口密度辺りの店舗数は日本一と言われながらなかなかその基本的な悩みは解決できてないのでは? をとても感じたのがきっかけです。
いつから起業を意識されましたか? どのような準備をしましたか?
コロナ禍から意識しました。何故なら飲食店や他の業態の混乱が続く中、美容室は回復が早く、かつお客様からのお声で「美容室って衛生的にも安心なのと、髪の毛は絶対に切らなきゃいけないものではないけれど、気持ちをリフレッシュさせたりする事で毎日の気持ちも入れ替わる、そんなとても大切な場所」と言って頂けたのが起業を意識したきっかけです。
僕自身も一番酷い時期から何をどうすれば美容室がちゃんと運営出来るか? などリアルなところも考えて毎日行動していると、これなら起業はうまくいくのでは? 成り立つのでは? などなど頭に浮かび上がりました。
準備に関しては、まずお金を借りなくてはいけないので創業計画書は勿論、それを立てた上でどの順路がスムーズなのか考え、自分の起業がどうする事が重要なのかを書き出していたら、マネジメントブレーンさんの創業塾に行き着いたのです。
そこからは順風満帆。勉強して人を紹介してもらい、お金を借り、お店を作りスタートしました。
人の繋がりって本当に大事で、自分の足でしっかり地面を踏みながらやっていくと、これまた面白いように事が運ぶ運ぶ。もちろん関わって下さった皆様のお陰ですが。。。
起業のきっかけはなんですか?なぜ起業したのですか?
先にも述べましたがやはりコロナ禍が一番です。
40代50代60代のお客様に選んで頂ける美容室をつくりたいと思ったのと、ゆくゆくは訪問美容や医療用のウィッグを扱いたいとも思って、独立をより明確に感じたと思います。
それに美容師側の問題でもある土日祭日の完全出勤制や、休みや出勤時間の多様化ももっと普及出来たらと思います。何故か? これは僕ら美容師会の暗黙の了解といいますか、土日祭日は働くべき! 時間も長く働く方が美徳というのがまだまだあります。
僕は結果的にお客様も美容師側もうまく仕事を回せる人は、平日も土日祭日も売上や努力の質は変わらないと思ってます。まだまだ土日の方がお客様が来やすい感じがあるのは事実ですが、世間の皆様のお仕事の流れが実際平日休みも増えてきてると感じます。
なので働く側も働いてもらう人にいろいろな緩和をしながらお店作りも大事だと思うので、当たり前の流れを少しでも変えて、自分も含めて皆んなが過ごしやすい環境づくりを追求しようと思います。
あなたの事業の強み、アピールポイントは何でしょうか?
事業の強みは、やはり僕自身が美容師である事で。今まで嫌だと思った事や足りないと感じた事、これから伸びるであろう事、それに自分がまだ足りてないと思う事は常に勉強出来るように進めているので、お店の代表は僕ですが、スタッフ全員で作って行きたいなと思ってます。
それとhair nineはスタイリストのみで構成し、アシスタントを入れない事でお客様の「こうなりたい!」 や「これがちょっと足りてなかった」を直接受け取り、リピートを上げたり無駄な時間を過ごさせないようにしたりを叶えられるのも特徴であるかと思います。
起業して感じることは?
やはり会社に所属していては叶わなかった事が、沢山叶い過ぎてビックリしています。雑誌関係の繋がりや訪問美容の登録、それに地域の繋がりなどなど、自分が求めていた事が沢山叶っているのです。
「代表だから当たり前じゃないですか?」と言われるかもしれませんが、願望ではなく、ちゃんと自分の意識の中にある考えを行動に移す事で繋がっています。
実際一人で始めたサロンですが、新規のお客様も来て下さってますし、それも先にもお伝えした40代50代60代の方がメインで、小さなお客様、小学生以下の方も来て下さってるので、こういう形にして良かったと思ってます。
ですがまだスタートして間もないのでその事に驕れる事なく、毎日地に足つけながら大事に過ごして行こうと思います。
起業を志す方へのアドバイス
僕はマネジメントブレーンの姫野先生や武蔵野商工会議所の皆様、自分の知り合いはもちろんいろんな関わり合いを大事にしました。それはこれからもそうですが、独立にあたってわからないことが多い中、自分だけで全てを行うのは限界があると思ってましたし、関わり合いを持つことで最短かつ最善の道を結果的に進むことが出来たと思ってるからです。
人との付き合いが得意でない方も、人との繋がりを濃く持たなきゃという焦りとかではなく、自分のこれからの知識や丸い考えを持つという気持ちだけでも十分だと思います。
行動しなきゃ結果に結びつきませんし結果は行動のもとに得たものです。どんな職業もずっと勉強がついてまわりますし、人を大事にしない方には未来がないと思ってます。本当に沢山の方に助けられてここまで来ていて、これからも僕自身は人を介しての仕事を続けようと思います。
アドバイザーからの一言荻野さんは、自分のお店を持つことを機に、業界の慣習に立ち向かう挑戦も始めています。それは、土日祭日完全出勤や長時間労働に疑問を投げかけるものです。おっしゃるように社会の働くスタイルも多様化し始め、今がその挑戦を実行する絶好のタイミングかもしれません。それをプロの洞察力で敏感に察知したのでしょう。また、人との関わりを大切にし、主体的に行動してきた様子も内容から伝わってきます。「結果は行動のもとに得たもの」という言葉には説得力があります。 株式会社マネジメントブレーン代表取締役 社長 姫野 裕基 |