AnniBirthColor (アニバースカラー)
藤田 昭江さん
イベント企画運営 http://annibirthcolor.com
イベント開催や販促物の企画を中心にした事業を開始
「ママと子どもを笑顔に」をコンセプトにイベントを開催したり、お誕生日などのパーティーに飾っていただけるアイテムをオリジナルで作って販売しています。そして、広告代理店で企画営業をしていた経験から、WEBサイトやリーフレットなどの制作をブランディングからお手伝いさせていただいています。また、クラウドファンディングFAAVOを利用して「夢を叶えるプロジェクト」のお手伝いなどもさせて頂きました。企画から構成、ライティングなどを担当しました。
子どもを産んでからも働きたい衝動を抑えられず起業の道へ
起業を考えたのは子どもを産んでからです。仕事はもともと大好きでしたので働きに出ようと考えてはいたのですが、保活を初めて「え?正社員で復帰とかじゃなかったら無理じゃない?」と現実を知ることになりました。それでも、働きたい衝動は抑えられませんでした。
そこで考えたのが、自分にある時間で出来る仕事=「起業」でした。年度途中でしたが認可園の空き待ちの申し込みをしたり、認証保育園の見学や申し込みもしました。また、起業内容の企画書を作成しました。コンセプトやサービス内容は勿論ですが、自身のブランディングのためにイメージチャートやコラージュを作ったり、キャッシュフローと年間計画表も入れ込みました。実際にすべてがその通りに運んだわけではありませんが、協力してもらう取引先の方々には伝わりやすかったようです。ロゴや名刺はもちろん、WEBサイトも必須だと思いましたので起業前に準備しました。グッズの制作販売もありましたので、ショップカードやオリジナルのシールなども作成しました。物販に伴うECサイトの立ち上げと運送会社との契約など、起業日から逆算して準備するべきことをリストアップして漏れの無いようにしました。
仕事がアイデンティティーだと気づいた自分にぴったりの起業
娘が1才になった頃 「あれ?私、最近笑顔が消えてる…。」そんなふうに気がついた瞬間がありました。子育てを楽しんでいるつもりでしたが、○○ちゃんママでいることに違和感のようなものを感じている自分もいました。ママであると同時に「自分」でありたい、そんなふうに思ったのです。
色々考え、自分らしく生きることで視点が変わっていくのではないかと考えました。自分らしいってなんだろう?その答えが「私って仕事がアイデンティティー」でした。子どもはもちろんかわいいです。また家事が嫌いなわけでもありませんが、それだけでは私らしくない、やはりそこには、仕事が不可欠だったのです。勤めに出ることも選択肢にはありました。ただ、昨今の保育園事情は厳しいもので、保育園に預けられたとしても、いつ呼び出しがあるか分からないような乳幼児のママの就職活動事情は非常に厳しいものです。当時私は、市の一時保育を利用していましたが、制限があり週に3日が上限で延長もありません。そんな状況で働くことを考えたら、必然的に起業という二文字が頭に浮かびました。
人脈と企画力を強みに
強みは人脈と企画力です。事業の強みとはすこし違うでしょうか?今はまだ個人事業主で、事業主である私の人間力が強みだと思ってます。 今までの社会人経験などで作られてきた人脈がなければ起業もしていなかったと思います。起業しようと思ったときに、協力を快諾してくれた方が多かったことが現在に繋がっていると、ありがたく思っています。様々な企画をする際に多方面で協力していただける方がいるというのは強みだと思います。 また、企画する力や表現する力は誰にでもあるものではないんだと、起業してから感じることが多くなりました。言葉にできない、表現できない、そんな方たちの想いを企画力でカタチにします。
会社勤めでは出逢えないような方との出会いが財産
起業して感じることは周りに人が集まってくるということです。良い意味でも、逆もそうです。会社勤めでは出逢えないような方とのご縁は財産だと思っています。勉強になったり刺激的だったり、出逢いにより新しい自分にも気付いたり…。これは本当に起業して良かったと思うことです。そして、子育て環境に関しては、起業して良かったことの一つです。準備の期間や起業して1年もたっていない今は忙しい毎日ですが、それでも子どもが寝た後などに自宅で仕事を進めることができるのはメリットで、通勤時間が少ないことも効率がよく良い点です。打ち合わせなど以外は自宅で作業ができます。
起業を志す方へのアドバイス
完璧なスタートなどありません。恐れずに始めてみる。そして軌道修正することも恐れずに! 実は、起業を思い立ったときに何人かの先輩起業家に話を聞きにいきました。その時言われた言葉が「100%の準備万端なんてない」でした。
それと、もうひとつよく言われたのが辞めないことです。これを時々思い出して自分を鼓舞しています。あまりに準備不足だと良くありませんが、準備にばかり固執しても起業したらとんとん拍子で上手くいくことの方が少ないですから。 実践してみて軌道修正、これがお勧めです!
アドバイザーからの一言藤田さんは、2015年「むさしの女性創業スクール」の卒業生。 経営からマーケティング・財務まで一通り基礎を学びましたので、これからはこの経験と、広告代理店時代に培ったキャリアを活かし、自分にしかできない事業の展開を構築していってください。 株式会社マネジメントブレーン・i-office吉祥寺代表 静間 俊和 |